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今日は何を縫う?何を書く?

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死者に鞭打つ

 昨日に続いて、コンビニで買った漫画『史記(ゴマブックス)』の話題。

 冒頭に出てくる<伍子胥>に、「名前は知っているのだけど、何をした人だったっけ?」と思いつつ読みすすめていて、私の大好きな越の<范蠡>と知恵比べをした、呉の宰相だったと思い出した。

 中国ドラマの<伍子胥>は、白髪のお爺さんだったのでそのイメージがあって、思い出すのに時間がかかったのだ。ちなみに、<范蠡>は若いイケメンの男優さんで、勾践の吹き替えをした声優さんの声がものすごくよくて、今も耳に残っている。

 この<伍子胥>、大変に気性が激しくて、自分の父親と兄を殺した楚の王の墓を暴き、その屍を鞭打っている。『死者に鞭打つ』の故事はここからきている。

 <伍子胥>は、若い時、父親と兄を殺された楚から命からがら呉に逃げ出して、その後、呉王に仕えた。しかし、次に呉の王になった<夫差>はぼんくらな王様で、「そんなに遊びほうけていたら、越に攻め滅ばされる」という<伍子胥>の口煩さに耐えかねて、彼を死に追いやる。

 この時、「自分が死んだら、両目をくりぬき、城門にかけよ。呉が越に滅ぼされるのをみてやろうではないか」と、<伍子胥>は最後のセリフを言った。ほんとうに気性の激しい人だ。

 その後、肝をなめながら復讐を誓った越王<勾践>に、呉は滅ぼされて、ぼんくら王<夫差>は自害するのだけど、「あれほど忠告してくれていた<伍子胥>に、あの世で合わせる顔がない」と言って、顔に布を巻いてから、自害するのだ。

 2500年前の呉越の戦いの話が、<司馬遷>によって字に書かれて残っている。



 ところで話は変わるのだけど、受講者4~5人の『史記』の講座では、女性は私1人。そしてたぶん、私以外は、『三国志』の講座などで、顔見知り。

 それで、先生は、講義が受講者に理解されているかどうかを知るのに、私の顔の表情を利用している。だから、先生は、ずっと私の顔を見ているのだ。ぱっと私が顔をあげると、いつも先生と目が合う。ほんとうに困る!

 なんか、よい対抗措置はないものかと、思案中…。(笑)
 
 

by miman57 | 2017-08-06 09:58 | 華流&韓流