
前回の『史記』の教室で習った呉越でも、呉の大臣だった伍子胥はもともと楚という国の人だった。越の大臣の范蠡も、呉を滅ぼして越を去ったあと、行く先々の国で士官することを求められている。いまでいうヘッドハンティングが、国を超えて、さかんに行われていたということだ。
このことで、前回の授業で、先生が興味深いことを言われた。
国の内政は、代々世襲制の貴族たちにしっかりと固められているので、変革は難しい。しかし、変革しないと、いずれ国は亡びることは、王も貴族たちもわかっている。それで、比較的変革しやすい外政(外交と軍事)において、積極的に新しい人材を登用したのだと。
おお!
国も組織も、時代に合わせて変革し続けないと、いずれは亡びる運命だと、なんとなんと何千年も昔から人間にはわかっていたのだよ!
「組織には、新しい血が必要だ!」
それで、私は考えた。
世間のじじばばよ、お嫁さんや婿殿が、もしかしたら我が子まで、我が家の家風&自分の考えと違うなんて、ぼやいていてはダメだ。お嫁さんや婿殿は、そして理解不能な我が子は、我が家&古い自分を変革してくれる新しい血だと思わなくては…、…。(笑)
▲ by miman57 | 2017-10-01 15:39 | 日々に想う | Comments(0)