TVゲームと縫い物の両立はできないと、自分でも思うところはあった。
若ければ、どれも楽しめて家事もそこそこにこなせたのだろうが、やはりすべては年齢のせいだ。
お正月に子どもたち一家も集まった時に、「ゲーム禁止令が出てるのよ。それにしても、66歳のお婆ちゃんにゲーム禁止令だなんて、なんかなんか、もやもやする」と、皆の笑いをとるつもりで言ったら、「そうしたら、WiiUをちょうだい」と、すかさず長女に言われた。
長女は、正月は1度帰宅して、再び3泊4日で我が家にいた間も、ずっと「WiiUをちょうだい」と言い続けた。しかし、実際にテレビから外すこともなく、持って帰ろうともしなかったのは、言葉とは裏腹に遠慮があったのだろう。そして私自身も、WiiUを手放すことに、踏ん切りがつかないでいた。
この1週間、「もしも、再び、『ゼルダの伝説』を始めたら…」と考え続けた。そうしたら、あれも縫いたいこれも編みたいと思っているものの半分も実行できないだろう。昨日、決心がついて、テレビよりWiiUを外して、付属機器やゲームソフトとともに袋に詰めた。
ファミコンが我が家に来てから、30年。機種に変遷はあれど、ゲーム機が我が家のテレビの横になかったことはなかった。なんか胸に穴が開いたような、片腕をもがれたような喪失感だ。
喪失感とすんなりと夫の言葉に従ったと思われるのも、そしてついにこの私が子どもたちとゲームの話題で盛り上がれなくなるのかと思うと、あまりにも悔しく残念で、「そのうちに、プレステ4を買うんだから。そして、頭にヘルメットみたいなもの被って、ゾンビを撃ち倒しているお母さんの姿を見て、子どもたちよ、驚くなよ」と、負け惜しみは言っている。
でも、その可能性は、かなり低いだろうな…。
歳をとるって、いろんなものを手放していくことなんだなあ。
▲ by miman57 | 2018-01-14 11:45 | ゼルダの伝説 | Comments(6)